2018年11月6日火曜日

国境の壁

ホンジュラスがどんな国か知らない。大統領の治める共和国ではあるらしい。そこから大量の移民がアメリカを目指している。川を素足で渡ろうとする長い行列を見ると彼等の強い意志を感じる。それに対してアメリカは国を閉ざす考えのようだ。
かつて東西冷戦の時代には東側諸国の人々が西への移住を試み、それを阻止するため東側諸国が国民の逃亡を防ぐために壁を作った。今回は国民が逃げ出そうとする国はそれを静観し、移住先の国が移入を阻止するための壁を作ろうとしている。この二つの対比はどう考えたら良いのだろうか。
国家と国民の関係は、国家が治安や社会インフラなどを提供し、国民がその対価として税を払いサービスを享受するという関係で、消費者が製品を価格と質のバランスで自由に選べるように、国家が提供するサービスの質と対価としての税のバランスで世界中の全ての人が国家を自由に選べるのが理想ではないかと思っていた。そうした一種の市場原理があれば企業経営者が製品の質の向上と価格低減を目指すように、政治家も自ずから善政に努め、適正な税で良好な社会を作るようになるはずだと。
ベルリンの壁は、優れた製品を作り出すことに失敗した経営者が自社の製品を無理矢理下請け企業や従業員など関係者に買わせようとしているように見えた。だが今回のホンジュラスは違う。治安の悪化や経済の停滞を放置するのは、自社の製品が売れなくても構わないと居直っているようだ。企業なら倒産すればそのトップは債務に苦しみ、辛い日々を送ることになるところだろうが、国家では経営破綻によるトップへの鉄槌は下らないのだろうか、革命や敗戦による死以外には。トランプ大統領に尋ねてみたい。人々が住みたいと思う国は良い国のはずなのに正な税で、00000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000と。

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