日本で起きた事件が海外でどのように報道されているか心配になる事がたまにある。
カルロス・ゴーン氏の逮捕もその一つだった。海外から帰国した飛行機に地検が乗り込んでの有無を言わさぬ逮捕劇だった。ゴーン氏の驚きはいかばかりだったか。彼がなしたと伝えられる悪事はその通りだったとして、そうした事実とは別に、被疑者を拘束する強引さには違和感を感じる。海外メディアからは「日本には推定無罪の原則はないのだろうか」という意見も出ているようだ。刑事訴訟法という法律に則った、よもや不法な手続きではないはずだが。
中国では人権派と呼ばれる弁護士が当局から不当と思える干渉を受け、多数の逮捕者が出ているらしい。彼らは家族との面会も許されていないとか。中国は憲法より共産党の方が上にあるような国だから、そうした事も理論的には合法なのだろうが。欧米人から見て、日本や中国では政府に睨まれたら何でもやられてしまう、というような悪い印象が起きなければいいがと心配だ。
それよりもっと心配な事件があった。滋賀県高島市の事故だ。自衛隊の訓練中に打たれた迫撃砲弾が的から約1km北にずれて、演習場の外に駐車していたワゴン車の窓ガラスを割った。しかもすぐには発射ミスに気付かなかったという。幸い人的被害はなく、関係者からは「大きな被害につながった恐れがあり、今後は注意する」と胸をなでおろすかのようなコメントも出ている。
何を暢気な。一番の心配は、被害の大小もさることながら、自衛隊の技量の問題だろう。たった2,3km先の的に正確に当てる事も出来ず、着弾点も確認出来なくて本当に国を守る事が出来るのか。海外から自衛隊が侮られて外交に悪影響を与えなければいいが。
ああ、全てが杞憂であって欲しい。
0 件のコメント:
コメントを投稿