鳥取県八頭町で自動運転バスの試験走行が開始されたというニュースを見た。こう言っては失礼かも知れないが、どちらかと言えば田舎に属する町で先進的な試みがなされる事を嬉しく思った。道路の交通量が左程多くないのも好都合だったのだろうか。
自動運転の車を見ていつも不思議に思うのだが、運転手がハンドルの前に手を出して掌を上に向けて待機している。手を膝の上に置いて待機するのはいけないのだろうか。腕を宙に浮かすあの姿勢を長時間保つのはさぞ辛い事だろうに。万が一の時のためにさっとハンドルを握れるようにという事なら最初からハンドルを握った姿勢を取ればいい。ハンドルに力が加わると自動運転システムが誤動作するとでも言うのだろうか。そのくらいの調整はAIでやって欲しいものだ。あの不自然な姿勢は単なる初期のデモンストレーションだけの意味であると信じたい。そうでないととても自分では利用できそうもないから。
八頭町の試験走行の映像が撮られた時たまたま小雨が降っていた。フロントガラスについた雨だれをぬぐうためにワイパーが作動した。あのワイパーを動かしたのは運転手なのだろうか、それとも自動運転システムなのだろうか。
ワイパーでフロントガラスをぬぐうのは外界を正確に認識するためである。人間の運転手はそうしないと外界の様子が良く分からないからワイパーを動かすが、自動システムには各種センサーが備わっていて、フロントガラスが曇っていてもちゃんと外の様子は認識できるはずだ。逆に自動運転を支えるカメラや超音波装置が雨で曇るようだと困ってしまう。
私が後期高齢者になるまでもう十年もない。その頃やはり車には乗りたいので自動運転に対する期待は大きい。試験走行の成功を願ってやまない。
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