2020年5月5日火曜日

感染予防


月が変わって五月、最初の日は午前中炬燵に入ってテレビを見ていたが、午後になって食パンとヨーグルトの補給にスーパーへ行ったら冷房が効いていた。一日の内に冬から夏になったかのよう。それでも植物は春を忘れていなかった。道端の草花は陽光を浴びて輝き、街路樹のハナミズキが目を楽しませてくれる。道端の草の中には矢車草も元気に咲いていた。植物はウィルスに感染しないのだろうか。
生物は苦手科目だったから以下は私の想像で間違っているかも知れないが、植物は外界から体内への入口が小さすぎてウィルスが入り込めないのではないか。植物は根から水を吸ったり、葉の表面から酸素を取り込んだりしている。無機物を体内で合成して有機物を作る能力を植物は持っているから、体内への通り道は小さな分子が通るだけの大きさがあれば良い。
一方我々動物は自ら有機物を合成する能力を持っていないから、生きるためには他の生物が造り出した有機物を強奪するしかない。だから体内への入口がアミノ酸やウィルスなど高分子の有機物が通れるだけの大きさがないと生きていけないのだ。ウィルスは他者からの略奪と言う生存戦略を選んだ動物への罰なのかも知れない。
細菌と違ってウィルスは細胞内に入らない限り増殖できないのだから、体内に取り込まなければ感染はしないはずだ。体内への入口とは粘膜や傷口だ。ウィルスが浮遊する環境に身を置いたとしても、それを吸い込んだり、ウィルスが付着した手で目をこすったり鼻をほじったりしなければ感染はしないだろう。
ともかく感染予防として大切なのは人と接触しない事よりもウィルスを体内に入れない瀬戸際対策だ。食事にももっと注意すべきだろう。その観点から防疫と経済を両立させる新しい生活様式がないものか。


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