2021年3月23日火曜日

人種差別

 

昔々ある所に黒人の王国がありました。そこに白人のお姫様が王子様のお后としてやって来ました。二人は仲睦まじく暮らし、やがてお后のお腹に新しい命が宿りました。王様の一家は生まれて来る子の肌がどんなだろうと噂しあいました。

架空の話だが、もし右記のような事があったら王家の人々は人種差別主義者だとして糾弾されるだろうか。イギリス王室のメーガン妃に対する対応が人種差別的だと批難されるのは、背景に白人が優れていて黒人が劣っているという既成概念があるからだ。白人と黒人と肌の色に違いはあれ、その優劣に差はないという前提なら、生まれて来る子の肌の色を想像する事のどこが悪いのか。例えばノミの夫婦がいて、背の低い夫と背の高い妻の間に生まれる子の背の高さを想像してあれこれ噂するのと同じ事だ。メーガン妃もそのルーツに黒人の血が交っている事を引け目に思う必要は全くない。回りの人が色々噂しても「その子に対する私の愛が肌の色に影響される事は全くありません。回りの人達も同様だと信じています。」と言っていれば良かった。

白人の優位性はたまたま彼らが他の民族に先駆けて大航海を行い、その武力によって世界に覇権を打ち立てたから生じたものだ。しかし実際には大航海はコロンブスより先に鄭和が行っている。鄭和はコロンブスのように飢えてもいなかったし、好戦的でもなく、支配欲もなかったから他民族を奴隷化するような事はしなかった。インカ帝国を滅ぼしたピサロのような野蛮な人間がいた事はむしろ白人が劣った人種である事を示しているのではないか。

白人と黒人が平等であるのは本来当り前の事だ。白人が上から目線で「黒人も平等に扱いましょう」などと慈悲をかける筋合いのものではない、と思うのである。

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