実際に自分で行って自分の眼で確認した訳ではない事を書くのは若干憚られるが、ネットの記事によると今成田でちょっとした異変が起きていると言う。いつもなら夏休みでごった返している筈の出発ロビーが閑散としているというのは十分想像できるが、一か所だけ行列が出来ている場所があるらしい。危険な東京から逃げ出そうとする中国人の帰国ラッシュが起きているのだとか。北京や天津は日本からの直行便を拒否していて、大連へ飛んでそこで三週間の隔離生活をするのだそうだが、そういう不便をおしても中国へ帰りたいのだ。
ネットには今の日本のコロナ禍を表現するのに「Sauve qui peut」という言葉も出てきた。戦線が崩壊したり、船が沈没したりするときに船長や指揮官が出す宣言で、フランス語で「勝手に逃げろ」「生き延びられる者は生き延びよ」という意味らしい。もう事態は制御不能だから、以後一切指示に従う必要はない、各自生きるか死ぬかは自己責任だと言うのだ。
確かに「重症患者以外は自宅療養で」と言われると、そう思いたくもなる。一年半前、コロナ禍が始まった頃、病床の逼迫に伴い無症状の患者が病院からホテルに移動するシーンを見て、「こんな元気な人が病院に入る必要はないよなあ」と思ったものだったが、それとは訳が違う。あの時はウィルスの拡散を防ぐため、感染者の隔離という最低限の措置を行ったが、今回はそれすらもしないと言うのか。
菅首相は就任の際「自助、共助、公助」という言葉を使った。コロナも自助で何とかしろと言う事か。感染予防対策は当然の事として、いくら注意しても感染を完全に防ぐのが難しい上は、感染しても平気な体を作るしかない。栄養を取って適度に運動し、運動の合間には冗談を言って笑い合い、免疫を高めるしかなさそうだ。
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