白鵬は勝った後土俵上でガッツポーズを取っては顰蹙を買っている。何度注意されても直らないのは本人が「勝って喜びを表現するのが何故悪いのか」と思っているからだろう。
そもそもガッツポーズとは何か。それが和製英語らしいと言う予測は立つが、ネットには「喜びのポーズの1つ。 拳を握り、両手もしくは片手を掲げる事で表現され、スポーツなどで勝利した時や、良い成績を残した時によく見られる。」とあった。なるほどと思いながら大事な事が抜けているような気がした。
それは手首と肘の位置関係だ。ガッツポーズは、コブシを高く突き上げる時にしろ、腰のあたりで肘を曲げて小さく「よし!」と言う時にしろ、常に手首は肘より上にある。この手首が肘より上にある事がガッツポーズの必要条件だと思うのだ。
二十年前、貴乃花が右ひざの故障を押して千秋楽に出場し、武蔵丸を投げ飛ばした後、鬼の形相を見せた。両手に力を入れて「どうだ!」とでも言わんばかりのあの動作をガッツポーズと思った人はいない。それは手首が肘より下にあったからではないか。
ボクシングのファイティングポーズを見れば良く分かるように、手首を肘より上にするのは攻撃の姿勢である。バトミントンではサーブを打つ際、手首は肘より下にないといけないというルールがある。サーブを攻撃的に使う事を禁止しているのだ。
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