2021年10月26日火曜日

心配

眞子さまのご結婚については「二人が好き合って結婚したいと言うのだから回りがとやかく言う事はない」という意見もある。それは一見寛容な意見に見えて、実は突き放した冷たい言葉なのではないだろうか。

私だって、もし当事者が眞子さまではなく芸能人の誰かであったならそう言うだろう。相手の男性がマザコンで経済力に疑問があろうが、打算の影が見え隠れしていようが、仮に何人もの女性を泣かせた事のある名うてのプレイボーイであろうが、二人が好き同士で一緒になりたいというなら一緒になれば良いのであって、その後本人がどうなろうが知った事ではない。だが、眞子さまには絶対に不幸になって頂きたくないのだ。皇室の誰かが不幸になる事は日本人全体が侮辱されたような気がする。だからこそ色々心配もする。

今回の騒動を巡っての多くの意見も恐らく眞子さまの幸せを願っての心配から出たものだと思う。ただでさえ環境は激変する。今まで見えない鉄格子の中でいくらか不自由ではあったかも知れないが、そこは世間の喧騒や悪意や堕落から守られたある種の楽園でもあった。我々庶民はそうした悪徳に子供の頃から少しずつ触れて慣れて、免疫をつけて来た。鉄格子越しに外界を垣間見ただけでPTSDになるような純粋さのままいきなり世間の波に揉まれて大丈夫なのだろうか。

堕落の甘い誘いの向こうには不幸と言うきつい副作用が待っている。飲んだくれという堕落の後に二日酔いと言う不幸が待っているように。庶民はそうした不幸にも少しずつ免疫をつけて対抗して来た。

いやいや、全ては杞憂であって欲しい。お二人が幸せな家庭を築き、ホラ大丈夫だったでしょうと笑って見返してくれる事を切に願うものである。

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