天然痘対策の種痘に始まって結核予防のBCGや幼児の時に受ける三種混合ワクチンなど、ワクチンは人類に多大な貢献をしてきた。それもあってか今度の新型コロナに対してもワクチンこそ最大の武器で、ワクチンさえ普及すればコロナに打ち勝てると言われてきた。ところがどうだろう、国民の大多数がワクチン接種を完了したというのにコロナ感染の勢いは衰えるどころか更に燃え広がっている。コロナワクチンは本当に効いているのか。そういう疑問はどこからも聞こえて来ず、専門家の中には4回目5回目の接種の必要性を説く人もいる。
ワクチンが本当に有効であるなら、その普及前と後とで明らかな違い、有意差がなければならない筈だ。最初に挙げた種痘などはそれがある。だが少なくとも感染者数に関してはワクチンの効果を示す有意差は認められない。そもそもワクチンは体内に免疫を作る事が目的で感染を予防するものではない、という事か。ならば重症化を予防している事に有意差があるというデータを示して欲しいものだ。
毎日発表される感染者の内、無症状が何割、発症した内、軽い症状で回復した人が何割、重症化したのが何割、というようなデータを示し、それらの値がワクチンの普及後で明らかに改善の傾向があるというのであれば納得するし、接種をためらう人の後押しする事にもなる。そういうデータが出てこないのはさほど効果がないからではないだろうか。ならばワクチン崇拝の見直しも必要だ。
今度のコロナ禍では感染症の専門家と言われる人達に大いに失望した。専門家というからには、現状を説明出来る、将来を予測出来る、対策を立案出来る、の三つが出来ないといけない。しかしそのどれも聞いた事がない。昨年末感染が下火になった時も何の合理的説明もなかったし。
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