2024年3月5日火曜日

CIA

 226日に放映されたNHKの「映像の世紀」をご覧になった方はどれだけいらっしゃるだろう。「CIA 世界を変えた秘密工作」と題したその内容に驚いた。まるでプーチン大統領の主張を裏付けるかのような内容だったからだ。NHKのホームページに載っている概要は以下の通り。

「アメリカ大統領直轄の情報機関「CIA」は、戦後のアメリカ外交を陰で支えてきた。世界の民主化支援という大義の下、極秘に他国へ工作員を派遣、秘密工作を仕掛けてきた。戦後まもないイランでは、巧みな世論操作で政権を転覆させ、莫大な石油利権をアメリカにもたらした。冷戦の時代、ソ連の衛星国ハンガリーでは、ラジオを使って反体制運動をあおった。南米チリでは、社会主義政権を親米政権に転換させたクーデターに関与した。」

プーチン大統領はアメリカがロシアの政権転覆を狙って画策していると主張し、それを阻止するために反体制派の人々を「外国の代理人」だとして多数検挙投獄している。今現在それが正しいかどうかは知らないが、過去にアメリカがイランやチリでして来た事を見るとその主張にも正当性が見えて来る。チリでアメリカが倒した政権は民主的に選ばれたものだった。アメリカは民主主義のためでなく自国の利益のために他国の内政に干渉したのだ。

そして今のウクライナがハンガリー動乱に重なる。あの時西側はラジオ・フリー・ヨーロッパを通じて反ソ連を煽り、圧倒的な戦力を持つソ連を相手に戦うハンガリー市民に対し「頑張って!あと2週間、3週間頑張れば必ず助けが来るから」と言いながら結局誰も助けには行かなかった。ウクライナがハンガリーの二の舞にならなければ良いが。

こんな内容だとアメリカから横槍が入るのではと思ったが、再放送は6日から7日にかけての深夜にあるらしい。

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