2017年8月1日火曜日

閉会中審査

ちょっと的外れかも知れないが、国会の閉会中審査を見て思ったこと。
日本維新の会の議員が「大学の獣医学部の新設を認めないのは営業の自由を保障した憲法に違反するのではないか」というような質問をした。文科大臣の答弁はいろいろ理屈をつけて法律違反ではない事を説明していたが、私もその議員の意見に同感で、ただ問題は私学助成にあると思う。
大学が新設されるとそれに対して国が助成を行わなければならないという法律があるかどうか知らないが、もし一切助成は要らない、全てオウン・リスクでやるから新設を認めてくれと言って、なおそれを許さないというのであればこれは権力の濫用と言わざるを得ない。
前川さんは一言もその事を言わないが、彼が守りたかったのは獣医師会の既得権益ではなく税金の適正な運用先であって欲しい。大学の新設を認めるとそこに沢山の税金が流れていく。だからそれが社会的に見て効用の高い使い道かどうか客観的な検討が必要で、一政治家の恣意で左右されてはならない、と。
加戸参考人は税金を使う事に殆ど抵抗がないようだ。愛媛県では県職員の給与と学校教員の給与に開きがあるから教員給与を引き上げるべしと主張しておられた。地方では民間人に比して公務員の給与が高すぎると、鹿児島県のある市では市長がそれを是正しようとして引き摺り下ろされた事がある。加戸さんのようにどっぷり公務員の世界に浸かった人は税金で高給を食むことに全く違和感がないのだろう。

国の借金はGDPの二倍にまで膨れ上がった。税金の使い方に問題がない事を祈るが、税金の甘い汁を吸っている人が沢山いる事も事実。借金のツケはいずれハイパーインフレか預金封鎖などによって国民が負担させられる事は目に見えている。

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