十三日未明、雨戸を開けると南の空に満月が煌々とかかっていた。有難い事に今回も大きな被害を受けることなく台風は過ぎ去ったようだ。
台風19号、915hPaというとんでもない強さに風の被害を恐れた。しかもその予想ルートはかつて昭和二十二年に関東地方に大きな被害をもたらしたカスリーン台風と良く似たコースをたどっている。カスリーン台風の時は利根川の堤防が決壊し、我家の周りの電柱にはその時の水位を表示する赤いテープが巻いてある。気象庁はこれまでに経験した事のないような大雨への警戒を呼び掛けているし、しかし利根川が決壊でもしようものならもはやお手上げ、なすすべはないと思われた。
それでも最低限の準備として、ありったけのペットボトルに飲み水を入れ、浴槽には水を張り、スマホやパソコンを予備電源も含めてフル充電し、ガソリンを満タンにして非常食として缶詰やカップ麺を買い込んできた。スーパーの棚で残りまばらになっているのを見ると、つい必要以上にカップ麺を買ってしまう。
それにしても十月に入ってから何度か買い物をしているが、いまだキャッシュレスによるポイント還元の恩恵に与っていないが、どうしてだろう。イオンやヨーカドーなど全国区の大企業は対象外で仕方ないが、左程メジャーではないと思われるスーパーで最近クレジットカードの受付を始めた店でもポイント還元がない。何のためのカード導入だったのか。
ポイント還元のためには一日平均八億円の税金が使われているとか。その恩恵を受けている人も沢山いるんだろうなあ。
夜が明けて各地の被害状況が明らかになってきた。食卓の上で山盛りになっているカップ麺を見ながらため息をつく幸せに感謝しなければと思った。
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