番狂わせなんて言ったら選手達に失礼だと思った。ラグビーの対アイルランド戦、スクラムも負けてなかったし、実力で勝ち取った見事な勝利だった。まさか相手が日本与し易しとみて油断していた訳ではあるまいが。驚いたのは前半何分だったのだろう、日本は自陣22メートルライン内側でボールを取った時、当然キックで陣地を回復するのだろうと思ったら、なんとボールを回して来た。まるで平幕を相手にした横綱みたいだ。
試合後のインタビューも面白かった。リーチマイケルは当然流暢な日本語を話すし、トンプソンルークも下手だが日本語で答えた。そういえば二人とも姓名の順で名前が表記されている。アイルランドは選手もコーチも英語を使っていたのに驚いた。こういう時はアイルランド語を話すのではないのか。
イギリスを旅行した時、湖水地方のウィンダミア湖を渡る船でたまたまアイルランドのダブリンから来たという二人組の婦人と隣り合わせになった。一人の話す事は良く分かるがその隣にいるご婦人の言葉が一言も聞き取れない。今にして思えば片方の人はアイルランド語を話していたのではないか。英語とアイルランド語はその地理的近さからせいぜい津軽弁と薩摩弁の違い程度だろうと思っていたがとんでもない。例えば「こんにちは。Dia duit. (ジア グチ)」「どうもありがとう。 Go raibh maith agat. (ゴ レ マハガト)」と言った調子だ。英語とドイツ語以上に違う。
日本チームにもう少し生粋の日本人が沢山いたらと思ったが、いやいや偏狭なナショナリズムからは卒業しよう。リーチマイケルは日本に来て根性を学んだとか。目立たぬ所で練習を重ねるなど、日本人以上に日本人らしい精神を持っているのだから。
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