2021年7月6日火曜日

為体

残り一か月を切ったと言うのにこの体たらくで本当に大丈夫なのだろうか。五輪海外選手の合宿先となる自治体向けの指針を改定するという。この差し迫った時期に。しかもその改訂内容が「感染者が判明した場合、一緒に合宿するコーチや他の選手ら全員をいったん隔離して練習の停止を求める」と言うのだ。えっ?!今まではそう決められていなかったの?今までは感染者が出た場合の対応はどう定められていたのだろうか。感染者が出ようが出まいが関係なく平気で練習を続けて良かったのだろうか。それが「安心・安全な」大会の中身だったのか。

ウガンダ選手団から感染者が出たケースについても「空港検疫で陽性者が見つかった時、他の選手への対応をどうするかを検討していなかった」とか。一体どうなっているのだろう。そんな事は想定外の特異事例でも何でもなく、十分予測出来た筈だ。高校生でも何かイベントを企画する際には万全を期してそれ位の注意は払うだろう。

政府の体たらくが心配でならない。

この体たらくだからIOCにも舐められているのではないか。感染の再拡大を前に無観客にするかどうか五者協議にかけるというが、そもそも観客数に制限を加えるかどうかは日本で独自に決めて良い事柄ではないのか。何故その事につきIOCにお伺いを立てなければならないのか。国内の安全を守る事について他者の干渉を受けるのならもはや独立国家とは言えない。

正当な国益を主張する事も認めさせる事も出来ず、安心・安全について精神論的な空念仏を繰り返すだけで具体策を講じる事も出来ないでいると、この大会はコロナに打ち勝った証になるどころか、時の政府の無能さの証となってしまう。

因みに表題の言葉だが、広辞苑は「ていたらく」にこの字を当てている

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