W杯初戦のドイツ戦の逆転勝利は見事だった。ゴールを決めた二人の選手に脚光が当たるのは当然として、あの勝利に貢献した最大の立役者はドイツの猛攻を何度も凌いだGKの権田選手だったと私は思う。彼に最大の拍手を送りたい。
選手の活躍を見るのは嬉しい事だが、フィールドと観客の間にある広告の掲示を見るとちょっと淋しい。かつてはTOYOTAやCANONの文字が躍っていたその場所に、今回は日本の企業の名前が全くない。中国からは海信、万達、蒙牛の三社、韓国からは起亜、現代の二社の名前が見える。韓国の企業は世界市場を睨んでいるのかアルファベット表記だけだが、中国の企業は漢字表記も交えている。漢字を読めるのは日本と台湾と中国くらいしかないだろうから、この広告は国内の顧客向けに発せられていると考えるべきか。中国はチームが出場していないが、それでも多くの人がこの大会に注目しているという事なのだろう。
今大会から各種判定に最新技術が応用される事も話題になっている。実際攻撃側の選手の肩が、守備側選手の足先よりほんのわずか前に出ていた事でオフサイドの判定がなされた例もあった。そういう事が出来るなら各種データが綿密に取られているはずだ。選手の靴底に埋め込まれたICチップで各選手が何m走ったか等も把握されているだろう。そうしたデータをどうして公開しないのだろう。テニスの試合ではセットの合間にサーブの確率など両選手のパフォーマンスデータが表示される。サッカーだって、ハーフタイムの時間に両チームのデータを表示して欲しい。シュートの総数と枠内の数、コーナーキックやフリーキックやファウルやパスインターセプトの数、選手毎の走行距離を多い方から順に、など観戦をより楽しくするためのデータはいくらでもあるはずだ。
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