2023年1月13日金曜日

食パン1斤

 買ってきた食パン1斤を測ってみた。360g弱ある。(計量は360gだが、袋の重さを引くので)本来なら

1斤=160匁=約600g

だそうだが、パンが欧米からやってきた時のドタバタではっきりしなかったのを、日本パン公正取引委員会が1斤の定義は340g以上と定めたのだとか。
さて、この量だがこれを一日で食べるとしたら多いか少ないか?



第二次大戦後シベリア抑留された人達へ配給されたパンの量は以下の通り

舞鶴の引揚記念館へ行ったら、その展示に「ロシアの収容所で配布される食糧は黒パンが1食あたり400gのはずが、1日分だったりする。」とその配給の少なさが強調されていたが、1日食パン1斤あれば十分のような気がする。
これは何かの間違いとしても「収容所から来た遺書」辺見じゅん著には「収容所の食事はひどいもので一日に黒パンが350gと朝夕に野菜の切れ端が二三片浮かんだ塩味のスープ、砂糖が小さじ一杯」とある。こちらでも毎日1斤程度のパンが配給されていた訳だ。
新宿の住友三角ビルにある「平和祈念展示資料館」では一日に黒パン200~250gとあった。これが一番近いのではないか。
それにしても食パン1斤の半分より多くの支給があった事になる。我々が食べる食パンと、当時の黒パンとは全く違うものなのだろうか?

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