2023年1月10日火曜日

新年:トライアングル第799回

 あけましておめでとうございます。皆様どのような新年をお迎えだったでしょうか。

友人からの便りによれば出雲地方は12月中旬から雨と雪が続き、テニスも出来ずストレスの溜まる日々だったとか。それに比べて関東地方は年末年始と良く晴れて風も穏やかな日が続いた。南側の部屋は日中は温室にいるかのような暖かさで、陽だまりに足を投げ出して本を読んでいるとついウトウトと眠気に襲われる。ウクライナではミサイル攻撃におびえながら、暗い部屋で寒さ震えて新年を迎えた人もいるかと思うと、なんだか申し訳ない気持ちにもなってきた。

新聞に某コンサルタント会社が発表した2023年の世界の10大リスクの記事があり、その1位はロシア、2位は中国だった。中国の習近平主席は去年、露骨なまでの独裁体制を築いたが、その目指すところは世界に冠たる偉大な中国の復活であろう。清が異民族による王朝だった事を考慮すると、彼の目標は明の全盛を築いた永楽帝の時代であろうか。

だからかどうか知らないが、某有料チャネルでは永楽帝を主人公にする中国の新しい大河ドラマが始まった。第一回の放送で後に永楽帝となる朱棣少年は既に宮廷にいた。父である朱元璋・洪武帝が乞食から皇帝に登り詰める物語にも興味があるがそれはまた別の大河ドラマになってしまう。永楽帝と言えば、兄と皇位を争って勝利し、首都を南京から北京に移した事、鄭和を派遣しコロンブスより約百年も前に大航海を実現した事くらいしか知らないので今後の展開が楽しみだ。屹度そこには習主席の思いも透けて見えるだろう。

トランプ前大統領もそうだったが「偉大」を口にする元首はどこか危ない。そう言えばプーチンもピョートル大帝を口にする。真の偉大さには徳があり周りに迷惑を掛けない筈なのだが。

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