2月2日はスターリングラードの戦いにソ連が勝利した日だそうで、NHKの「国際報道2023」ではその戦勝を祝うロシアの様子が放映された。そこでアナウンサーが言うには「この勝利で形勢は逆転し、ついにはベルリンを陥落」と。「ベルリンを陥落」っておかしくない?!
「ベルリンを攻略」とか「ベルリンは陥落」と言うなら分かる。
最近動詞の語尾を省略する表現に疑問を感じる場合が多い。「した」とか「する」とか能動態の場合に語尾を省略するのは良いが、「される」「させる」など受動態、使役態で語尾を省略するのは違和感が大きい。いや誤用と言っていいではないか。
語尾を省略した場合はそれは能動態であるという暗黙の了解・ルールがあると思う。
奈良で平城京の朱雀門が再建された時「平城京が再建」などと報道される。これを聞くと「えっ?平城京が何を再建したの?」という疑問が湧く。いうなら「平城京、再建さる」とか「平城京を再建」でしょう。
どこかの国の王女が拉致された時など「王女が拉致」なんて言うと「人を拉致するなんてなんとヒドイ王女だろう」と思ってしまう。
助詞は日本語の命。NHKさん、お願いだから正しい日本語を使って下さい!
私はそういう言い回しを聞いたり見たりすると、省略されている受動態の言葉が聞こえてきて、あまり気にならないんだけど。
返信削除それって日本語の乱れに対する感性が劣化、鈍化した証拠?