アジア大会の女子バドミントン、中国を破っての優勝に喝采した。見ていて感心したのは選手が皆基本に忠実だという事だ。
バドミントンのダブルスの場合、攻撃の時はトップ・アンド・バック、防御の時はサイド・バイ・サイドがポジショニングの基本だ。相手コートに強い球を打ち込んだり、ネット際に低い球を落とした時には縦に前後に並び、逆に高い球を返した時はさっと左右に陣取る。それを素早く繰り返す選手たちの動きを見ていると実に気持ち良い。
そして足元を見ていると、小さいながら必ずスプリット・ステップをやっている。これはあるタイミングで両足をチョンと上げる動作で、テニスのプロ達も必ずやる。そして当然のように、球を待つ間は常に足を動かし、打つ瞬間はしっかり足を止めて打つ。
そうした基本動作が無意識の内に自然に出来るようになる事は勝利の必要条件なのだろうが、我流でやってきて基本の出来ていない私などはなかなかそれが出来ない。スプリット・ステップの重要性を頭では分かっていても体が動かないし、足を動かさなければいけないとき足が止まって、足を止めて打たなきゃいけないとき足が動いている。
人生というゲームにおいてはどうだろうか。
人生のゲームは如何に幸せになるか、を争うものだと思っている。そして幸いそのゲームはゼロサムゲームではなく、回りにより多くの幸せを与えた人が勝利するような仕組みになっているらしい。そのゲームにおける基本は何か。おそらくあまり贅沢をしない、他人を不快にしない、などがあろうが、全く逆に不必要に威張り散らしたりしてないか。
ボランティア活動に活躍する尾畠春夫さんを見て、ひょっとしたらこの人はそうした人生というゲームの基本をきちんと会得した人なのかも知れないと思った。
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