2021年12月7日火曜日

マン・マシン・インターフェース

 長ったらしい表題を直訳すれば「人と機械の境界面」、意訳すれば「機械の使い勝手」とでもなろうか。パソコンが出始めた頃良く聞いた。機械がいくら優秀でも、それを人間が使う際にうまく扱えないようでは使い物にならない。マニュアルなしでも使い方が直感的に分かって、しかも誤操作は未然に防止されるべし。パソコンの黎明期、多くに人が使い方に四苦八苦している時に、アップルが誰にでもすぐに使えるパソコンを世に出して、盛んに訴えた事だった。

今、自動車のアップル版を待望する。それは連日のように高齢ドライバーによる事故が報道されるからだ。曰く「ブレーキとアクセルの踏み間違いが原因だ」と。これ程毎度踏み間違いが起きるのにそれが一向に改善される事なく、とにかく高齢者には運転させないようにしようという世論だけが大きくなるのは如何なものか。高齢者だって必要に迫られて運転している訳で、伊達や酔狂で運転している訳ではない。社会全体の最適解は、踏み間違いが起きないような構造に、自動車のマン・マシン・インターフェースを改善する事ではないか。

ちょっとしたミスが大事故につながるという点では、火薬とマッチを同じ場所に大量に保管するようなもので、こうした事が長い間放置された事自体本来許されない。アメリカに行って最初に左ハンドルの車を運転した時に誰もが犯すミスは、右折しようとレバーを倒したらワイパーが作動したなんて事だが、この程度の間違いなら罪がない。慣れの問題からインターフェースの改変には躊躇する向きもあろうかと思う。しかしHV車では左程必然性があるとは思えないのにギアチェンジのやり方を大きく変えたではないか。

人命に関わる事だ。改善を切に願うものである。近いうち自分が免許を剥奪されないためにも。

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