2023年9月12日火曜日

10ベクレル

 東電の福島第一原発からの処理水の海洋放出に関し、その観測値の少なさに疑問を感じ、ChatGPTに「東電福島原発の処理水放出で海水のトリチウム濃度が10ベクレル以下というのは本当ですか」と質問してみた。するとパソコンの画面がフリーズしたように止まり、しばらくして「申し訳ありませんが、私の知識は2021年9月までのものであり、それ以降の出来事についての情報は提供できません。したがって、当処理水に関する最新の情報については、公式な情報源や信頼性のある報道機関から最新情報をご確認いただくことをお勧めします。」との答えが返ってきた。

分からない事を知ったかぶりをするのではなく、正直に分からないと答えるなんて可愛い奴だと思いながら、では「ベクレルとは何か」とか、「トリチウムとは何か」とか個別に聞くとちゃんと答えてくれる。そういう個別の知識を総合して論理的な推理を加えて判断すれば何らかの評価が出来る筈なのにそれを怠り、とにかくネット上で観測値についてのコメントを探して見つからないので分からないと答えているだけなのだと思った。

原子・分子の数を表すはずのベクレル、本来なら10の何乗かが話題になってしかるべきなのに、それがたったの10とは!その余りの少なさに驚いたのだが、あくまでそれは1秒当たりに発生する放射の数を言っているのであり、元の物質の量や濃度を論じるにはその半減期が関係しているらしい。半減期が長い物質ならベクレルが小さくても濃度は高いし、逆なら濃度は引くい。また人体への影響は濃度だけでなく放射線のエネルギーも関係していて、10ベクレルだからどうのこうのとは言えないのだが、それにしても1リットルの中の10個という数値がどんなものか次回検証したい。

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